(続)クレンペラー:IDIS vs. Music&Arts ~音質の勝者は [雑記]
(2015年9月12日改訂、その後ALTUS盤が出て、当演奏の最良の選択肢となった。ALTUS盤は音源が不明であるが、SACDシングルレイヤーのLP用アナログマスターの音は鮮明で聴きやすいからだ。以下はかつての感想だが、IDISやMEMORIESの音は論外なため、記録に残しておく。)
前回のブログからまた随分月日が過ぎてしまった。
公私ともに忙しく、とくに父親が認知症の様相を呈するようになってからは、
まともに音楽を聴く神経になれなかった。
ここのところ、チェリビダッケのEMI録音が廉価でどかんと再発売されたり、
ベートーヴェン好きには気になる、シャイーの交響曲全集が発売になったり、
モーツァルトのミサ曲全集(ノイマンによる)が再発売されたり、
ジンマンのマーラー全集、フルトヴェングラーのSACDのオペラなどなど、
購入していないわけではないし、聴いてないわけでもないのだが、
なかなか時間を割いて聴き入るということができずにいる。
聴かないのに持っていても・・・という気持ちにもなるが、限定盤が多く、
買い逃せばいつ手に入るかわからなくなりそうだ。
ところで、前回書いたクレンペラーのこと。
IDISからも一枚もので続々とリリースされているし、その音質はかつてのチェトラに近く生々しいという。
聴いてみようじゃないけ、ということで買ったのが運のつき。
音質は曲によって玉石混交。
3番、5番などは鮮明だが、4番、7番などはエアチェックのように荒く、8番などだぶついて
何が何だかわからない。
それに「鮮明」と書いたけれど、疑似ステレオとイコライジングがきいているようで
金属的な音質だ。
9番は疑似ステがききすぎて、左右に低音がかぶっている。
個人的にはまったく満足できなかった。
ただ一点、楽章間ノイズが聴けるのはよかった。Music&Artsはカットしてるからな。
ということで、現時点でのベスト盤はMusic&Artsである。嘘じゃないよ!
トータルに音質が平均的であり、純然たるモノラルだと思われる。
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